休日の取り方が異なる派遣と正社員

施設形態によって異なるが、介護度の重い利用者が多い介護施設では、基本的に24時間交代で働くことになる。日勤と夜勤に加え、早番や遅番といったシフトパターンもあるようだ。日勤は9時~17時といった一般企業と同じような時間帯に働き、夜勤は夕食が始まる頃に仕事をスタートして翌朝までとなる。どちらかというと夜勤のほうが身体的な負担が重く、基本給に加えて「夜勤手当」が支給されることがほとんどだ。この夜勤手当を目当てに、夜勤専門に働いて稼いでいるスタッフもいるという。

介護の仕事は、土日や祝日だろうと関係ない。利用者の多くは365日いつも介護サービスを必要としており、そこで働くスタッフは交代で休みをとるのが一般的だ。固定の曜日が休みになるところもあれば、不定期で週に2日程度の休みをとるところもある。月に数日程度であれば、自分の希望日に休みをとることのできる施設もあるようだが、介護施設によってルールは異なる。特に正社員の場合は、柔軟なシフトに応じることを求められる傾向が強く、長期の休みをとるのは難しいかもしれない。

その点、派遣社員なら、正社員よりもシフトの融通がききやすいと言える。派遣会社が間に入るため、自分の希望とする勤務時間や休日を事前に伝えておくことで、条件に合致した派遣先を紹介してもらえるのだ。基本的に休日を自由に選べない介護職において、自分のペースで働きたいという人にとっては、派遣という雇用形態が適している場合もある。働き方を選ぶときに重視するところは一人ひとり違うので、それぞれに適した働き方で仕事に励むのが一番良いだろう。