介護職で働く場合、派遣社員と正社員ではどのような違いがあるのだろうか。まずは、給与についてみていこう。正社員は、基本給にプラスして諸手当がつき、ボーナスや福利厚生などもある。派遣社員の場合は、基本的に時給制となるので、働いた時間数に応じて給与が支払われる仕組みである。福利厚生や交通費の支給の有無は、派遣会社によって異なるため確認が必要だ。派遣社員にはボーナスが無いのが普通だが、そもそもの時給が高めの設定になっているので、状況次第では正社員よりも稼げる可能性がある。

続いて、勤務時間の違いについてだが、働く時間や曜日の自由度が高いのは派遣社員である。派遣会社では、あらかじめ伝えておいた希望条件に合う職場を紹介してくれるので、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのだ。例えば、「土日は働けない」「日勤のシフトのみ」「短時間のシフト希望」といった条件を事前に派遣会社に伝えることで、できる限り希望にそった職場を探してくれるのである。また、派遣社員なら残業もほとんど無いのも魅力だ。一方で正社員は、普通に残業が発生しますし、勤務時間の自由度も低いのが一般的である。

最後に、将来的な安定を考えると、契約期間が決まっている派遣社員のほうが不安を感じる場面は多いかもしれない。正社員は、同じ職場で長く働くことになるので、スキルを磨いてステップアップしていき、より重要な役職に就ける可能性もある。派遣社員と正社員には、それぞれメリット・デメリットがあり、自分が何を重視するのかをよく考えてから決めると良いだろう。